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ガネーシャの象の顔が分かったら、その次は胸と足元の飾りへ。
大英博物館の作品番号1872,0701.59では、胸を横切る聖なるひもも、足首の飾りである足輪も蛇として説明されています。 顔だけで見終えると通り過ぎてしまいそうな、二つの場所です。
まずは所蔵館の文章で、蛇と説明されている場所を二つ確かめてみよう。
手に持つ物だけでなく、体に掛かる物もあるんだね
この作品は、インドのオリッサで作られた13世紀の石像。ガネーシャが台座に立つ姿として紹介されています。
博物館の記述を場所ごとに整理すると、次のようになります。
| 体の場所 | 所蔵館の解説で蛇とされるもの |
|---|---|
| 胸を横切るところ | 聖なるひも |
| 足首 | 足輪 |
足輪は、足首に付ける飾り。胸のひもとは別の場所にあります。腕に持っている道具を数えるだけでは拾えない要素なんだね。
所蔵館による同じ説明は、Google Arts & Cultureでも公開されています。作品番号が一致するので、名前だけで別のガネーシャ像へ読み替えずにたどれます。
出典:大英博物館・作品1872,0701.59、同館提供のGoogle Arts & Cultureの作品紹介
「蛇がある」から、その意味まで一つには決めない
この解説で確認できるのは、胸と足首にあるものを蛇として説明していることです。そこから、その蛇がすべて同じ神話を表すとまでは言っていません。
別の像を見るときも、まずはその作品の説明へ。知っている神話に形を当てはめる前に、「どこにある?」「館は何と呼んでいる?」を確かめたいね。
神像や宗教画と神話を行き来して読んでみたいなら、長谷川明著『インド神話入門』も候補です。新潮社の紹介では、神々の物語を大衆宗教画や神像とともに解説する本と案内されています。今回の石像に付く蛇を解説したページがあるとは確認していません。
書誌出典:新潮社・インド神話入門
作品紹介をもう一度開くなら、今度は顔から胸、そして足首へ。自分で見分けられないところは解説を頼っていいし、見えにくいままでも大丈夫。何を確かめたいかが分かったところから、一体の読み方が少し広がるね。